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日記図書館 ~私は私を生きていく~

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【制作にあたって】

 この原案は、鹿児島で生まれました。鹿児島の中高生たちと現状や想いを語り、地元の戦跡を巡り、アイデアを出し合いました。

 私たちの今生きている現在は、歴史の上に成り立ち、その時々の時代を紡いできた人々によって繋がっています。しかし、1945年敗戦を迎えた太平洋戦争も、過酷な体験をされた方々が少なくなり、遠い昔の記録になりつつあります。より良い現在とより良い未来を創造するには、歴史を知り、学び、行動することが大切です。

 今も昔も、思春期を生きる若者は理不尽な扱いに敏感に反応します。しかし、強すぎる同調圧力を感じると、自らの心に蓋をせざるを得ない状況に追い込まれがちです。ちょっとしたきっかけさえあれば、閉じた蓋を自ら開けるのも若者。その瞬間、心が軽くなり自己肯定感を取り戻します。

 現代を生きる中高生は、確実により良い未来を創造できます。観劇後、どんな私を生きていくのか、想いを巡らせてもらえたらと考えます。

メッセージ

舞台の一コマ

私が心に残ったのは、過去は変えることが出来なくても未来は考えることが出来るということです。猫の桜が言っていた言葉や、綾ちゃんが言っていた言葉など全てが心に来ました。自分らしさを選ぶことが出来るこの時代。選ぶことが出来ない昔。今、この時代、新型コロナウィルスでとても安心して生きることは出来ないけれど、出来ることを全力で、自分らしく生きていきたいと思えました。とても面白いし、心に残るとてもいい話だなと思いました。

(中学1年生)

一番楽しかった場面は図書館の場面です。直二郎さんの登場の動きがすごかった。最後の歌はすごかったです。「歌手になれんじゃね?」っと思いました。握手をしておけば良かった・・・。

(中学2年生)

戦争の苦しさや、現代の幸せを感じました。戦争の時代に行った時、爆弾の音やひめいなどがずっとなっていて、昔は毎日こんなにおびえながら生きていたんだと感じました。戦争のない今の日本に感謝したいです。

(中学3年生)

「戦争」という重いテーマが鹿児島の子ども劇場の中高生から提案されたことに始まった「日記図書館」を観て、戦争反対、平和の尊さを可視化したことは、わたしような戦争体験者から見て、心強いかぎりでした。抽象的な言葉よりも見る者に強い印象を与えるのではないでしょうか。舞台実現化に夫の記述が少しでも参考になったのであれば、病を押して書き上げた夫も平和の語り部として満足していることと思います。戦争体験者が少なくなる中、平和を語り継ぐことは、今を生きる私どもの責任であり、その決意を固めさせてくれたのが「日記図書館」でした。その決意は私に勇気を与えてくれて、「私は私を生きていたい」と思いました。俳優4人の力量に応じた配役と演技は、私の心を揺り動かしています。生きる元気を与えてくれた「日記図書館」をありがとうございました。

(参考文献【故郷は夢に】の著者、川島謙二氏の奥様)

感想文(原文のままお載せしています)

公演要項

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